2013年12月14日土曜日

張りついて

いつ見ても驚きます。

そんな所で佇んで、一体何を考えてるのかな? 
今年一年、面白い姿を見せてくれてありがとう。


2013年12月9日月曜日

冬の季節


冬眠入り直前のツキノワグマ。

そんな切り立った崖をよじ登って、
いったい何をしているのかな?

晴れ日に舞う雪・・。
そんな日に、君に会えたことがとても嬉しいです。






2013年12月5日木曜日

どアップよりも・・
















望遠撮影をしていると、ついつい画面いっぱいにクマを映したくなります。
でも、僕が撮りたいのは、クマの驚異的な一面であって、
どアップの映像ではないんですよね。
クマの顔をどアップで撮っても、見てる人は面白くないだろうし。

今年は、機材を一新して1200mm~一万mmオーバーの撮影が可能になりました。
ついつい、望遠で撮ってしまいがちですが、クマの生態を記録するには、
引きも大事なんだよなぁ・・と、撮影データを見て思います。

下の映像は、去年撮影したものですが、
個人的にすごく面白い映像が撮れたと思っています。
あんなに大きな体をして、
こんな急峻な崖をいとも簡単に歩いちゃうんだから。






動画リンク


2013年11月25日月曜日

冬眠の準備。 撮影を振り返って・・。

ご無沙汰しております。

今シーズンも終了間近で、
クマたちは一日の内、ほとんどを寝て過ごしています。
今年は、ミズナラの成りが比較的良く、
太りに太ったクマをよく見かけます。
来年の春には、仔グマを連れた親仔の撮影が
出来るのでは・・と期待しています。

今年は、目標だったミズナラのドングリを
食べるクマも撮影でき、半ばあきらめていた
クマの冬眠行動も映像におさめることができました。

時系列でいえば、ドングリ熊を先に
UPした方がよいと思うのですが、
まだきちんと編集していないので、
冬眠行動の一部をUPします。

7000mmオーバーの撮影なので、
ノイズも解像度もひどいですが、
面白い行動を撮影することができました。






これをもって、一通りのクマの生活、
クマの春夏秋冬を映像におさめることができました。
もちろん、繁殖行動やドングリ後のズミの実など、
撮影出来なかったkey featureも
まだまだ沢山ありますが、
熊に携わって5年、本格的に撮影を始めて2年で
ここまで撮れたなら十分じゃん・・と、
自分に言い聞かせています(-.-)
果たして、来年は撮影に通えるだろうか・・。

僕の撮影に対するモチベーションは、
なぞに包まれたツキノワグマの生態を
映像という誰もが見れる形で
明らかにしたい・・というところからでした。

本格的な動画編集ソフトをまだ導入していないので、
公開はもう少し先になると思いますが、
謎に満ちたクマの生態を上手くまとめて、
近いうちに公開できればと思っております。



2013年10月20日日曜日

春先のうたたね(ツキノワグマ)


枝先でちょこんと。

もやが立ち込めて、かすむ山の肌に見つけたクマ。


はるか遠いクマだけど、こういうクマを見つけられるととても嬉しい。
肉眼ではありんこのようなクマだから、寝ているクマを見つけるのは凄く難しい。

人知れず、ひっそりと生きるクマ。
そんなクマを見つけられたんだから、そりゃあ嬉しい。
春先に、いったいどんな夢を見てるのでしょう。


【動画リンク】

GH3+G Vario 45-175mm+TSN 774(撮影は、35mm換算で2000-3000mmぐらい)

2013年9月30日月曜日

知床へ

ご無沙汰しております。
気が付けば、ブログの更新を2か月も
ほったらかしにしておりました。

いつの日か、知床に行って、
野生のヒグマを見てみたい・・と思っていました。
なかなか長期の休暇が取れないのですが、
今回は6日間も休みを頂くことができ、
念願の知床に行ってきました。

初日は、知床在住の先輩にご案内してもらい、羅臼の方に。
海岸線を歩き、観音岩まで歩きました。
道中で見つけた川では、カラフトマスの遡上する姿が見え、
今更ながら北海道に来た実感を噛みしめました。


北海道といえば。






















日本で、こんな風景を見られる場所は、知床の他ににあるのでしょうか。





















3日目以降は、ブログがきっかけで知り合ったSinhさんにお世話になりました。
Sinhさんが撮影したヒグマの写真は、今までのクマの写真の概念を覆すものでした。
いったいどうやったらこんな風にクマの写真が撮れるのだろうと・・。
そんなSinhさんのブログはこちら。

ほんの少し山に踏み込むだけで、人の世界から遠く離れてしまう。
人の領域は瞬時に消えて、ヒグマの領域に変わってしまうが知床の自然の凄さ。
その懐の深さが如何に凄いものなのかは知ることが出来たけれど、
それがどれほど深いのか・・は、一生かかってもきっと知ることは出来ないのでしょう。

カラフトマスが遡上する川。





















この写真↑は、Sinhさんに撮ってもらいました。

  
とてもきれいなカラフトマス。


ホッチャレと呼ばれるカラフトマスの死体。
栄養価の高い頭部や腹の部分だけ食べる個体が多いようだ。
こういったヒグマの食べ残しも多くの生き物の糧となっていく。

そう簡単には撮れないと思っていたけど、その時は突然訪れました。
まだまだ小さな個体ですが、僕にとっては特別なクマになりました。
またいつか出会えるといいなぁ。



撮影の帰り。有名なプユニ岬から。





















滞在後半には、船にも乗りました。
船から見た景色は、本当に雄大で、知床がいかに大きいか・・
それがよく分かりました。


夕暮れに染まる知床連山
























この度の知床旅行では、本当にたくさんの方にお世話になり、
目標だったヒグマ撮影にも成功する事が出来ました。
ありがとうございました!


2013年7月16日火曜日

満開のズミを食べるツキノワグマ

夕暮れ時ゆえの低照度と逆光に加えて、欲張り過ぎた超望遠・・により、
画質の低下は否めませんが、ずっと撮りたかった光景の一つです。
来年も、、もしフィールドに通う事が出来たら、ぜひリベンジしたい。 
野生動物との出逢いは、本当に巡りあいなので、こんな光景に出逢えてラッキー(と、思おう)
                                   
撮影できるのは年に一度、ズミの花が満開になる
ほんの数日の間だけです。





こちらは望遠を抑えたクリップ。
画質は、まだこちらの方が良いです。



2013年7月15日月曜日

大熊の選択

登りは得意なクマだけど、
下りはそれほど得意ではないみたい。
クマも考え、道を行く。

「ここ、イケるかな?」





動画リンク:http://youtu.be/bd-4_oAdvsQ


2013年7月8日月曜日

『ツキノワグマ、カモフラージュ』 (動画)

 

動物の形や色には、何かしらの意味がある。例えば、岩場を好適地とするカモシカを遠くから眺めると、見事なまでに周囲に溶け込む。長い進化の過程を経て、生存競争を生き延びた先にある動物の形態には必ず意味があるのだ。  

では、何故クマは黒いのだろう? 黒いという事に、どんな意味があるのだろう。ずっと謎だったのだけれど、ある日クマを撮影していて、ふと気がついた。   一度、クマが茂みに隠れると、完全に溶け込んでしまうのだ。動かない限り、そこにクマがいるなんて分からない。1000mmオーバーの超望遠でこれなのだから、一度ファインダーから目を外すと、肉眼でクマを捉える事は不可能に近い。

 最初は、姿を見せないクマを撮影しながら、『いい映像ではないなぁ・・』と思っていたのだけれど、一つの気付きで何倍も意味のある映像になった。野生動物の形態こそ、究極の機能美。それに気がついた時にこそ、動物が輝く。  

 【動画:僕を警戒し、茂みに伏せたクマ。近くにはシカの死体。】


  


2013年7月4日木曜日

太るクマ、痩せるクマ。
















昨年の北関東は、クマの主要な秋季の餌資源であるミズナラのドングリの成りが悪く、出没も増加しました。その影響か、今年は痩せてるクマを多く見かけます。

一方、添付画像の上、2頭のクマは、丸々と太っていて、栄養状態の良さが伺えます。昨年は、日光側でブナが良く成っていた為、これらのクマはブナを食べていたのでしょう。
...
おそらく、過去の経験から『ミズナラ不昨年をどう乗り切るか・・』を熟知していたクマは、日光側のブナに走ったのではないでしょうか。画像のクマは全て同地域に生息するクマですが、若いクマほど痩せている印象です。

今年こそ、実りの秋になると良いのですが、梅雨の渇水が山の実りにどんな影響を及ぼすか、少し心配しています。

2013年6月21日金曜日

明け方、クマの棲む沢

明け方の様子です。特に動物は、何も出てきません。
自然の美しい瞬間は、人知れず毎日繰り返している・・そんな動画です。







動画リンク


Panasonic Lumix GH3+14-45mm





2013年6月15日土曜日

大熊、一休み後、トラバース(ツキノワグマ)

5月の初めに撮影した大熊です。巨体を揺らしながら崖をトラバース。何を思ったか、突然へたり込んでしまいました。しばらく休むと、巨体を揺らしながら再び崖をトラバース。




いったい、あの巨体で、どうやったらあんな簡単に・・斜面をトラバースすることが出来るのだろうか。これほど、悠々自適という言葉が似合う動物を他に知らない。



2013年6月13日木曜日

コゲラの木突き

クマ狙いで入山もしばらく動きはなく、まったり山でくつろいでいると、
どこからともなく「ガガガガガガガッ」と、木を突く音が聞こえてきました。

音の主は、コゲラ。 日本で一番小さなキツツキの仲間です。
最近では、比較的都市部でも見られるようになってきたとか。
木を突く行為には、採餌以外にも求愛や縄張りを示す意味もあるようです。























動画はこちらで。




















GH3+45-175mm+VA3+TSN774

2013年6月1日土曜日

立ち喰いグマ(大熊)

早春のまだ新芽も出ていない頃、冬眠明けのツキノワグマは草本類を食べます。
シカが増えに増えている昨今、こんな風にしてクマは草本を得ているようです。



【立ち喰い熊】





















GH3+G Vario 45-175mm+VA3+TSN774


2013年5月6日月曜日

新芽を食べるツキノワグマ(大熊)

今シーズンに入って、初めてのクマ撮影に成功しました。
ようやく、新しくなった機材を活かすことが出来ました。

樹種はまだ不明ですが、ヤシャブシあたりが怪しいなと睨んでいます。ヤシャブシの新芽を食べた例はあまり聞いたことがないので、もしヤシャブシであれば面白いなぁと思います。
開葉すれば樹種の特定が出来ると思うので、分かり次第また記します。

クマは木登りが得意ですが、大きなクマは細い木を登ることは出来ません。
細い木の新芽をいかに食べるか・・といった視点の動画です。
器用に生きるクマの生態を捉える事が出来ました。


動画【新芽を食べるツキノワグマ】




















TSN774+VA3+45-175mm+GH3

2013年4月8日月曜日

機材一新

ずいぶんとほったらかしにしてしまいました。

気温が乱降下していますが、徐々に空気が春らしくなってきました。そろそろクマたちも動き始めるのではないかと思い、冬の間に一新した機材のテストを兼ねて、久々に入山してきました。

TSN774+VA3+G X VARIO PZ 45-175mm+GH3



 


















これまでは、100-300mmのレンズでEXテレコンを駆使して撮影(換算1560mm)していましたが、もう少し望遠が欲しかったのと、EXテレコンを使わないピュアなフルHDで撮影したいと思い、思い切ってプロミナの導入に至りました。そして、GH3の発表と相成り、気が付けば三脚を除く機材一新。雲台まで買い替えてしまった。もとい散財・・。 しかしながら、これで1260mm~4900mmのシームレスな超望遠撮影が可能になりました。さすがに、望遠端の画質は使い物になりませんが、数字の上ではEXテレコン使用で、9000mm超えです。

残念ながらクマの撮影はなりませんでしたが、サルがいたのでテストを兼ねて撮影。
1260mmで撮影しています。

http://www.youtube.com/watch?v=8VCnmioc2RI


デジスコ(ビデスコ)の機材導入は、初めてのことであり、ネットで情報を収集しては、試行錯誤。同じようなシステムを組んでいる方に突然のメールを出して相談に乗ってもらったりもしました。ここまで来るのには、苦労と親切な方のご協力がありました。ありがとうございました。

あとは、撮るのみです!!









2013年1月15日火曜日

仔グマのクライミング


                       仔グマのクライミング

 

 

崖で子育てをするクマ(回顧録)

6月の初旬、5月の終わりに初めて撮影することができた親仔のツキノワグマを追っていた。仕事の都合があり、山に入るのが一週間以上空いてしまった。再び撮影したいという想い一心で山肌をくまなく見て回るが見つけることができない。この広いフィールドで同じクマに巡り合えるのはきっと奇跡的なことなんだろう・・と、半分諦めかけていた。

日が少し陰り始めた頃、山肌に黒い点を見つけた。なぜか直感で“あの親仔だ!”と思った。双眼鏡で覗いてみると、クマは崖の中腹で静かに佇んでいた。母熊は、子殺しをする雄熊を嫌って、急峻な崖で子育てをするという。見通しの良い崖であれば、天敵の存在に気づきやすいからだという。聞いていた嘘のような話が目の前に起こっている。崖で子育てをするクマが本当にいるなんて・・。この日は、一日中親仔を探し回っていて、クマのいる崖の対面を僕は何度も通り過ぎていた。僕に気づかれず、ずっとそこにクマがいたことが、なんだか面白かった。

しばらく観察をしていたのだけれど、母熊は一向に動かない。今日はここで一晩過ごすのかと思った矢先、母熊が突然崖を登り始めた。その時の様子はこちら

心もとない足取りだけど、ゆっくり、ゆっくり、着実に崖をよじ登っていく仔グマの姿に、可愛さはもとい、彼らの持つ野生の力強さ、深遠さに心惹かれてしまった。やはり、こんなシーンに巡り合えたのはちょっと不思議なことだと思った。

2013年1月5日土曜日

シカの死体を食べるツキノワグマとおこぼれを狙うカラス

昨年の6月に撮影したものです。

【HD画質で再生するには、右下のフルスクリーン→再生画質→1080p】


・冒頭0:22秒あたりでカラスが登場。
・1:36あたりでカラスが接近し、クマが睨みをきかせます。
・後半、ようやく落ち着いたのか、シカの死体を食べ始めます。


山の中腹でお昼寝しているツキノワグマを発見し、撮影を始めたところ一羽のカラスがやってきた。
目を覚ましたクマは明らかにカラスを警戒している。双眼鏡で確認すると、クマの足元にはシカの死体が転がっていて納得。おこぼれを狙って近づくカラスに睨みきかせ、威嚇するクマの映像が撮れてこの日は満足でした。このクマに気づいたのが夕方だったのが悔やまれます。もっと早い時間から見つけていたら面白い映像が撮れたに違いない。 それにしても、ヒグマのように茶色がかった毛並をした面白いクマでした。あまり太ってはいないけど、精悍な良いクマです。
 

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

細々とやっているこのブログですが、今年もツキノワグマをはじめとした生き物達の面白さを伝えていけたらと思います。ただ単に撮影した生物の映像を紹介するのではなく、彼らがどう生きているのか、彼らを取り巻く環境や他の生物たちとの相互関係などを中心に、生き物たちの関わり合いをご紹介できたらと思います。個人的な興味がクマにあるので、どうしてもクマが中心のブログになってしまうと思いますが、本年もどうぞよろしくお願い致します。 まだ知られていないクマの生態、それを解き明かすような映像を撮りたい。





樹皮の模様に見えるのは、すべてツキノワグマの爪痕