2012年6月17日日曜日

『落石あれば』

林内に身をひそめ、対岸のクマを探していると、すぐ近くでガラガラと落石の音がしました。この時期に落石とあれば、アリなめ熊を連想するしかない訳で、おのずと心拍数が上がります。観察している限り、この時期のクマはひたすら石や岩をひっくり返しては歩き回っているので、突然のバッタリ遭遇もありえます。

クマを観たいと思いつつ、クマよけの声を出しながら、なくなく尾根を上がりました。やはり、クマの気配を近くで感じるのは、あまり気持ちのいいものではないですね。クマスプレーを過信せず、所詮は御守り程度に思っているのがいいのでしょう。

画像は、はるか対岸の崖を歩くクマ。ひたすら石をひっくり返してはアリなめをしていました。しかしながら、あれだけの巨体を誇り、なんなく崖を踏破してしまうその姿は、森の王者たる風格に満ちています。同じフィールドに立てば、根本的に人はクマには勝てないですね。




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