2012年6月29日金曜日

親仔再び

5月に初めて親仔を確認した尾根を中心に探索するも発見には至らず。ちょうどその尾根の上部がカラマツ林なので、時期的にはここいらにいてもおかしくないと踏んだのですが、親仔どころか単独のクマすら見つかりませんでした。バッチリ今年出来たであろうクマハギはいたる所にあったんですけどね。こればっかりは、運とタイミングなのかもしれません。






















あきらめて昼過ぎには場所を移動しました。





























ボーっと山肌を眺めていると、黒い影を発見。慌てて双眼鏡で確認すると、探していた親仔でした。こういうときは、はっきりと『クマだ!』と確信できるから不思議なもんです。そして、この瞬間が一番ドキドキワクワクします。やめられませんね(笑)




















すぐに林内に隠れてしまったので満足のいく撮影は出来ませんでしたが、20日ぶりに親仔を確認出来て成果はあったと思います。5月中旬に初めて確認した時と比べると、仔熊は一回り大きくなったように感じました。行動も前と比べるとだいぶ落ち着いているように見受けられ、足取りもしっかりです。前にいた尾根からはだいぶ離れており、仔熊の成長と共に母熊の行動範囲が広がったことが伺えます。しばらくこの辺りに留まってくれると良いのですが、あの動きを見ると次に僕が山に入るころにはまた大きく動いていそうです。それにしても、この広いフィールドで同じ親仔のクマとめぐりあえているというのは、運がいいんでしょうね。



2012年6月25日月曜日

雨にも負けず

という訳にはいきませんでした。クマは4頭確認も小雨&濃霧に邪魔されて撮影はほとんど出来ず。今日は気温も低く、長袖が必要なくらいでした。今年の夏は猛暑になる予報が出ていますが、今のところ冷夏になりそうな印象です。気温が上がらないと動物も動きが悪い気がします。梅雨なので仕方がないけれど、撮影の成果が出ないのは片道3.5時間の苦労と費用を考えると、なんとも悔しいです。



下山時に山麓を眺めていると黒い影を発見。双眼鏡で覗いてみるとクマでした。そして、小さな影も二つ確認。噂に聞いていた親仔を初めて観察できました。今まで追いかけていた親仔とは別のクマです。しばらくここいらをうろうろしているでしょうが、距離を考えるとやはり今まで追いかけていたクマの方が撮影条件は良さそうです。次回はなんとしても行方不明の親仔を撮影したい。



クマスプレー片手に藪を漕いでいるとシカが飛び出してきました。クマを意識して歩いている分、突然飛び出してくるとびっくりします。しかしながら、シカがいるということは、少なくとも近くにクマはいないはずなので、シカを見るとホッとしますね。逆にシカの死体があると要注意です。

2012年6月17日日曜日

『落石あれば』

林内に身をひそめ、対岸のクマを探していると、すぐ近くでガラガラと落石の音がしました。この時期に落石とあれば、アリなめ熊を連想するしかない訳で、おのずと心拍数が上がります。観察している限り、この時期のクマはひたすら石や岩をひっくり返しては歩き回っているので、突然のバッタリ遭遇もありえます。

クマを観たいと思いつつ、クマよけの声を出しながら、なくなく尾根を上がりました。やはり、クマの気配を近くで感じるのは、あまり気持ちのいいものではないですね。クマスプレーを過信せず、所詮は御守り程度に思っているのがいいのでしょう。

画像は、はるか対岸の崖を歩くクマ。ひたすら石をひっくり返してはアリなめをしていました。しかしながら、あれだけの巨体を誇り、なんなく崖を踏破してしまうその姿は、森の王者たる風格に満ちています。同じフィールドに立てば、根本的に人はクマには勝てないですね。




2012年6月13日水曜日

続・親仔熊



6/7,8で山に入りました。
無事に崖で佇む熊を発見。
5月末から追いかけてる親仔のクマです。






















崖から移動し始めました。
おぼつかない足取りですが、
小さな仔熊でも岩をよじ登っていきます。
母熊は時折、振り返って仔熊に目をやります。


























親仔のクマは切り立った斜面にいることが多いそうです。
雄熊が近づきにくい、または、雄熊の存在に早く気がつけるからなんだとか。
小さな仔熊でも切り立った斜面をなんなく登っていく様子を見ると、
クマの圧倒的な力強さを垣間見れたような気持ちになります。

画像は最初のやつを除いてフルハイもしくはハイビジョン動画からの切り出し。
フルHD動画を再生&編集出来るPC環境を手に入れるまで、
動画のUPは難しそうです。映像でみるとさらに面白いです。